MOSSテントはデザイナーのビルモスが1975年 アメリカ メイン州 カムデンで設立した伝説のテントメーカー。

その後、社長でもあった奥さんと別れたり、WalrusやREI、MSRなどのメーカーに買収やら色々あって、MOSSブランドは消滅、一部のデザインはMSRに継承された・・・・

って色々説明しようかと思ったんですが、MOSS JAPANさんが詳しく解説してました。



でも、ウォーラステントの綴り間違っていました。 「Warlus」ではなく「Walrus」です。
セイウチって意味ですね。


話は戻って、MOSSの話です。

加水分解と言ったらMOSS!! MOSSと言ったら MOSS臭!!


値段も高くて、人気もあるテントなんですが...
テントのフライがすごいベタベタってすごい嫌じゃないですか?
そして、すごい臭いって信じられますか?

そんなテントがMOSSです。
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MOSS、ノースフェイスやMSRの海外テントは日本の高温多湿な環境に合わず、比較的早い段階で加水分解します。
加水分解とは防水機能のポリウレタンコーティングが水分と反応し劣化してしまう症状です。


メーカーやテントによってその頻度、程度は違いますが悪名高い加水分解テントとして有名なのがMOSSテントというわけです。

モス臭 MOSS臭 のワードで検索してみてください。 本当に臭いんだなって感じてもらえると思います。

自分も検索してみて くさいテント(MOSS)という題名のブログを見つけ、ひどい言いようだなって開いてみたら、だいぶ前に書いた自分のブログでした・・・


多くのキャンパーがこのMOSSテントにあこがれて、どうにか快適に使うことはできないかと試行錯誤してきました。

洗剤どぶ漬け、洗濯を繰り返し克服する方々も居ましたが、あきらめてMOSS臭と共存しちゃったり、付き合いきれなくなってオークションでさよならしちゃった方は多いと思います。


資金力のある方々はMOSS臭除去に目を付けた、やり手テントクリーニング屋さんに大枚はたいてMOSS臭・べたつきを除去を行った方もいると思います。
ただ使うためにも色々な努力が必要なテントがMOSSでした。



前置きがだいぶ長くなっちゃいましたが。


そんな2000年初めに消滅したMOSSテントが復刻しました。
いや、2年前の話で、復刻プロジェクトが進んでいるのは知っていましたが、もうすでに販売されているんですね...

名作アンコール、スターゲイザー、スターレット、ペンタのS/L、パラウィングと超豪華です。
どれも張姿も美しく、機能的に使える幕ばかりです。

それに、日本製としてしっかり作っていこうとする姿勢が素晴らしい!!

おそらく、加水分解への対策もされており、末永く快適に使うことができると思います。


チャレンジング精神も素晴らしい!!

伝説のアルカディアが復刻されるって聞いて驚き!!
アルカディア・・・・  マニアックすぎませんか。 

価格は46万円!!  高いけど、日本製でクオリティー重視なら妥当な金額でしょうね。


安かろう悪かろうの駄作を作り出しても意味がないし、そんな結果にもならずプロジェクトを進められたことは関係者のMOSS TENTSに対しての深い愛情とリスペクトがあったからに違いありません。

オリジナルにこだわる方もいらっしゃると思うけど、ライセンスもしっかりして、ここまでクオリティーにこだわってMOSSを復刻してくれたことに感謝です!!


シドニーとフラッグシップも復刻お願いします。
どっちか買います。